石垣・石積み擁壁の耐震補強
国土交通省新技術情報提供システムNETIS登録番号 QS-220012-A
MORUDAM工法 石積み接着補強工法
ひとつでも多くの石積みを
災害から守りたい
もしも、梅雨時期に南海トラフ大地震が起こったら。
数十年に一度と言われる豪雨が毎年のように発生する昨今、石積みの崩壊は加速度的に増加しています。
もしも、梅雨時期と巨大地震が重なった場合では、石積み擁壁の崩壊規模は計り知れません。
「今まで壊れなかったから大丈夫」と言う考え方は危険です。
補強することが困難とされてきた石積みの補強工法として、水が抜ける構造を確保したままで
積まれた石を内部から接着補強する「石積み接着補強工法」という、すばらしい技術があります。
モルダム工法により、崩壊の危機にあった多くの石積みが救われています。
モルダム工法が選ばれる3つのポイント
排水機能を確保した
理想的な状態で補強できる
排水機能を確保した状態で、既存の石積みの内部に接着性の高い専用充填剤を注入します。石と石の接合部分と内部の挟まれた小石付近にも高い接着力と圧縮強度を兼ね備えている為、モルダムが充填された周辺部分の石積み部分全体が接着されることにより、石積み全体が一枚岩のように一体化できます。
人がひとり通れる
スペースがあれば施工可能
狭い場所でも施工が可能な優れた特徴があります。人一人が通れ、電動ピックで作業できるスペースがあれば施工できるため、従来の工法では困難だった狭小地や急傾斜地、家屋に近接した石積みなどでも、モルダム工法なら補強工事が可能です。
新しく作り変えるより
安価、工期が格段に短い
既存の石垣を解体せずに補強できるため、解体・再構築の費用と時間を大幅に削減できます。特殊な充填剤を注入するだけなので大型重機やたくさんの作業員が不要で、人件費と機材費を抑えられます。さらに、周辺整備や仮設工事も最小限に抑えられるため、付随する費用も削減できます。
モルダム工法 解説動画
モルダム工法が石垣や石積み擁壁の補修に選ばれる5つのポイント!
どんな石垣の補修に適しているのか、5つポイントを挙げて解説しています。
石積み接着補強工法 現場配合タイプ 施工要領説明動画
協力業者様向けに制作した、使用する材料や施工手順をポイントを押さえながら詳しく解説しています。工事の様子をご覧いただけます。
ご質問にお答えします。お気軽にお問い合わせください。
現場の様子が分かる画像を添えていただけると、状況が分かりますので、助かります。
施工事例
京都市内の景観地区に建つ、京町家を支える石積みの補強
京都の景観地区で、京町家を支える石積み擁壁の補強にモルダム工法を適用。周辺環境との調和を考慮し、目地の色を慎重に選定。白浮きを防ぎ、既存の石積みと違和感のない仕上がりを実現しました。補強後も景観を損なわず、伝統的な町並みを維持しながら、現代の安全基準を満たす補強を行いました。歴史的価値と現代の技術を両立させ、文化と景観保護に貢献しました。
大きく膨らんで宅盤が下がっていた非常に危険な石積みの補強
空石積みの石垣は、長い年月や外からの力で少しずつ形が崩れていきます。例えば、石が前に出てきたり、内側に倒れ込んだり、膨らんだりします。これは、積み木を積んだ時に、少しずつずれていくのと似ています。石と石の間にある小さな石(飼石)も抜け落ちてしまうことがあります。こうなると、石垣全体がぐらぐらして弱くなってしまいます。
モルダム工法は、石積みが動いた状態でもそのまま内部から接着して固めることによって、石積み本来の機能を再生して強固に補強します。
また、水替えが完全に出来ない現場は多くあります。 この様な現場でもモルダム工法は施工が可能です。 モルダムエースそのものが水に対して強いこともあるのですが、水中打設が可能な不分離型の石積専用接着剤を使用すると適用範囲をさらに広げることが可能です。