廣田家住宅 境界塀の復旧工事 

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廣田家住宅 境界塀の復旧工事 
― 壊さずに生かす修復の力 ―

廣田家住宅

廣田家住宅は、新町通に面した昭和初期の京町家。お庭や塀も丁寧につくられ、約32mの和風塀は町家らしい景色を形づけています

 ところが2023年の晩秋、その一部が大きく傾いてしまいました。幸い庭木が支えて倒壊は免れ、隣地への被害もありませんでしたが、柱の根元は腐食し、全体に老朽化が進んでいました

廣田家住宅外観
廣田家住宅外観

工程1  大きく傾いた塀、慎重な復旧

庭木が支え、倒れる寸前で踏みとどまった塀
庭木が支え、倒れる寸前で踏みとどまった塀
庭木の間をぬっての作業
庭木の間をぬっての作業
左官壁を傷つけない技術
左官壁を傷つけない技術

廣田家住宅は、新町通に面した昭和初期の京町家。お庭や塀も丁寧につくられ、約32mの和風塀は町家らしい景色を形づけています。

 ところが2023年の晩秋、その一部が大きく傾いてしまいました。幸い庭木が支えて倒壊は免れ、隣地への被害もありませんでしたが、柱の根元は腐食し、全体に老朽化が進んでいました。

 通常なら建て替えを選びますが、この塀は景観的にも価値が高く、歴史を物語る存在。そこで私たち石山テクノ建設は「壊さずに生かす」復旧工事をご提案しました。

工程2  根継ぎで古い柱に新しい力を

鉄筋とエポキシ樹脂による根継ぎ
鉄筋とエポキシ樹脂による根継ぎ
腐食した柱脚部
腐食した柱脚部
傷んだ柱を補強
傷んだ柱を補強

端部の柱が傷んでいたため、根元を新しく取り替える「根継ぎ」という工法を採用しました。古い部分と新しい木材を鉄筋とエポキシ樹脂を用いて強度を確保すると同時に、水が柱の内部へ吸い上げられて腐食するのを防ぐ工夫も施しました。この方法は寺社建築の改修でも広く用られ、当社が得意としてきた伝統と先端技術の融合を活かした施工です。

工程3  大きく傾いた塀、慎重な復旧

見えなくなるところにステンレスの金物を忍ばせる
見えなくなるところにステンレスの金物を忍ばせる
塀を支える”新しい足”を
塀を支える”新しい足”を
腐食に強いステンレス金物を採用
腐食に強いステンレス金物を採用

傾きを直したあと、そのままではまた崩れてしまう可能性があります。そこで柱の根元に新しいコンクリート基礎を打ち直し、地中に打った鋼管杭と接続。見えない部分から強さを補いました。

さらに柱と控え柱は金物でしっかりと固定。昔ながらの木組みの雰囲気を残しながらも、現代の耐震技術を組み合わせることで「安心して長く使える塀」へと生まれ変わりました。

完成  京都の街並みに溶け込み、安心感を備えた壁に

工事は庭木の間をぬうように機械を入れる必要があり、とても慎重な作業でした。

施工前
施工前
施工後
施工後

仕上がりはまるで傷んでいなかったかのように自然で、塀の風情を損なわず、美しくよみがえりました。

私たちは、古いものをただ直すのではなく、「これからも長く使えるように」することを大切に考えます。歴史的な建物においては「本物らしさ」と「現代に合わせた工夫」の両立が求められます。工事は、予定よりずいぶんと時間を要しましたが、その両方を大切にできたと考えています。

お客様の声

 奥の庭に面した高塀の土台が腐り、庭木にもたれ掛かって倒れた状態になったので作り直すことを検討しました。
しかし塀本体はしっかりしており漆喰も良好な状態でしたので、以前からご助言をいただいている永松先生と石山テクノ建設さんのご提案で、既存の塀を活かしたまま地震にも強くなるよう基礎を強化する工法で直して頂き、元の美しい塀を引き継ぐことが出来ました。
京都市の歴史的重要建造物にも指定して頂いているので、今後も住居の手直しが出てくると思いますが、安心して石山さんに相談出来ることが心強いです。

石山 知己 技術営業部 営業課  営業部長
担当:営業部長 石山 知己

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 古民家「沙桜里庵」

〒621-0033
京都府亀岡市ひえ田野町佐伯垣内亦2-2
Tel 0771-56-8550 
Cafe 11:00~ 16:00( L.O. 15:30 )
定休日 日・月曜日(木曜日は見学のみ可能) 
無料駐車場完備 3台

カフェ営業中♪
施工後

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