「もしもの時の家族連絡カード」書き方・使い方

「もしもの時の家族連絡カード」の書き方・使い方
家族で話して、書いて、もしもに備えよう
災害は、家族が一緒にいる時に起こるとは限りません。




仕事中、学校、買い物、通勤途中など、離れた場所で災害が起きても落ち着いて行動できるように、
家族の集合場所と連絡方法を決めておきましょう。

もしもの時の家族連絡カードを作ろう!
このカードを作ったきっかけは、会社で安否確認の仕組みを考える中で、
「家族同士では、もしもの時の連絡方法を決めているだろうか」と気づいたことでした。
災害は、家族が一緒にいる時に起こるとは限りません。
電話やLINEが使えない状況でも、集合場所や連絡方法を決めておけば、離れた家族の安心につながります。
難しい防災計画を作るのではなく、まずは家族で話して、カードに書いてみる。
そんな小さな備えのきっかけになればという想いで、「もしもの時の家族連絡カード」を作りました。
カードは、このページから無料でダウンロードできます。必要な枚数を印刷し、ご家族で一緒に完成させてみてください。

「もしもの時の家族連絡カード」の書き方と使い方をご紹介します。
まずは、この6つを順に進めましょう
▶調べる場所
▶調べる内容
浸水の深さ(浸水深)や継続時間を調べましょう。山の近くの場合は、土砂災害リスクも調べましょう。
活断層による直下型地震と、南海トラフなどを調べましょう。地域の液状化の危険度も分かります。
海岸付近での開始の上昇や津波のリスクについても調べましょう
お住いの地域に合わせて調べましょう。
避難先は、どこでも同じではありません。役割を知ったうえで、地域の避難先を確認します。
洪水、土砂災害、地震などの危険から、緊急的に命を守る場所です。
災害の種類ごとに指定されています。
地震では利用できても、洪水時には利用できない場合があります。
自宅が被災して住めない場合などに、一定期間生活する施設です。
学校や公民館などが指定されていますが、災害時に必ず開設されるとは限りません。
高齢者、障害のある方、妊産婦など、一般の避難所での生活が難しい方のための避難所です。
利用できる人や避難方法は自治体によって異なります。必要な方は、事前に自治体へ確認しておきましょう。
同じ学校でも、地震時は運動場、洪水時は校舎の上階など、災害によって避難する場所が異なる場合があります。
安全な避難先を確認したら、家族が落ち合う場所を決めます。
家族が最初に集まる場所です。
集合場所①が危険な場合や、利用できない場合に向かう場所です。
「○○小学校」だけでなく、「正門前」「運動場」「時計台前」など、待つ場所まで具体的に決めましょう。
家族の「集合場所」と、命を守るための「避難先」は、必ずしも同じ場所ではありません。
災害が起きたら、集合場所へ急いで移動するのではなく、まずはその時いる場所で安全を確保してください。
集合場所を決める時の確認
・その災害でも安全か
・昼夜とも利用できるか
・安全な道で行けるか
・橋や地下道を通らないか
・集合できない場合はどうするか
安全な道を確認ー避けたい場所
・川や水路の近く
・地下道や地下街
・がけや急な斜面
・ブロック塀
・古い建物
・狭い道路や橋
👉 集合場所まで家族で一度歩き、危険な場所がないかを確かめたり、別の経路も確認しておきましょう。
災害時は、スマホが使えなくなったり、電話やLINEがつながりにくくなることがあります。
お母さんは、スマホが使えても、お父さんは使えない事も起こります。
一つの方法だけに頼らず、つながらなければ次の方法へ切り替えて対処しましょう。
連絡方法の例
1.LINEなどのメッセージ
2.SMS
3.スマホの電話
4.公衆電話・避難所の電話(スマホと回線が違うため、使える場合があります)
5.災害用伝言ダイヤル171・Web171

▶ いざという時に役立つ、災害用伝言ダイヤル171とWeb171はご存じですか?
災害用伝言ダイヤル「171」と災害用伝言板「web171」は、大地震などの災害時に家族や知人と安否確認を行うための公的なサービスです。
家族みんなのメッセージを録音(登録)したり、確かめる(聞く)ことができます。
通話料無料で利用できます。それぞれの特徴は以下の通りです。
📞 災害用伝言ダイヤル「171」(電話)
- 概要:声で安否を伝える音声の伝言ダイヤルです。
- 使い方:「171」に電話をかけ、音声ガイダンスに従って録音(1)または再生(2)を選び、家族で共通の電話番号(固定電話や携帯電話)を入力して使います。
💻 災害用伝言板「web171」(インターネット)
- 概要:スマホやパソコンから文字で安否を伝えるWEBサイトです。
- 使い方:専用サイト(web171.jp)にアクセスし、家族で決めたの共通の電話番号を入力して、テキストで伝言を登録・確認します。
災害用伝言ダイヤル「171(電話)」と災害用伝言板「web171(WEB)」は、どちらから登録しても同じ「電話番号の箱」の中に情報が保管される仕組みでつながっています。
そのため、おじいちゃんが電話(171)で吹き込んだ声を、孫がスマホのWEB(web171)で再生して聴く(または文字で読む)といった連携が可能です。

1. 電話とWEBが「つながる」仕組み
イメージとしては、家族で1つの「連絡用ロッカー(電話番号)」を共有している状態です。
- 📞電話(171)で録音すると:ロッカーに「音声」が保管されます。
- 💻WEB(web171)で登録すると:ロッカーに「文字」が保管されます。
- どちらからでもアクセス可能:ロッカーを開けるカギは「家族で決めたの電話番号」です。全員が同じ電話番号を入力することで、電話からでもWEBからでも中身(安否情報)を確認できます。1回最大📞30秒/💻100文字、最大20件まで保管されます。20件を超えたら古いメッセージから消去されます。
2. 「みんな(複数人)」の伝言を聞くときはどうなる?
家族や親戚など、たくさんの人が同じ電話番号に伝言を残した場合、以下のように確認できます。
- 📞電話(171)で聞く場合:
音声ガイダンスに従って再生を押すと、録音された順番(古い順、または新しい順)に、全員の伝言メッセージが続けて再生されます。 - 💻WEB(web171)で見る場合:
画面に登録された伝言がリスト(一覧)で表示されます。
誰が・いつ・どんなメッセージ(または音声)を残したかが一目で分かり、見たい人の伝言を選んで確認できます。
3.🔑 171の「合言葉」になる、共通の電話番号を決めよう!
災害用伝言ダイヤル(171)を使うとき、一番大切なのは「全員が同じ電話番号を入力すること」です。
171は、入力した電話番号ごとに「伝言ロッカー」が作られる仕組みです。バラバラの番号を入力してしまうと、せっかく入れた伝言を家族が見つけられなくなってしまいます。
いざというときに迷わないよう、「我が家の共通番号」をあらかじめ決めて、カードに記入しましょう。
📞 おすすめの「共通番号」の選び方
- 固定電話がある家:自宅の固定電話番号(一番覚えやすいため、おすすめ!)
- 携帯電話だけの場合:世帯主や、家族の中で一番連絡の要になる人の携帯番号
4. 💡 171の録音は「30秒以内」!短い安否報告を練習しておこう
災害用伝言ダイヤルの録音時間は1回につき30秒以内です。いざというときに焦らないよう、次の4つのポイントを短く伝える練習をしておきましょう。
- だれが (自分の名前)
- どんな状態か (無事か、ケガの有無)
- どこにいるか (現在の場所)
- これからどうするか (次の行動や移動先)
🗣️ 録音のOKお手本(約25秒)
「花子です。ケガはありません。いま〇〇小学校の正門前にいます。午後6時まではここで待ちますが、その後は避難所の『集合場所②』へ移動します。」
⚠️ ポイント
もしその場から移動する場合は、「次に向かう場所」を必ず伝言に残すのが、家族とすれ違わないためのコツです。
4. 📢 毎月1日・15日は「171」のお試しデー!家族みんなで使ってみよう!
災害用伝言ダイヤル「171」は、毎月1日と15日に本番そっくりの「体験利用」ができるようになっています。
大災害が起きてから、ぶっつけ本番で使おうとすると「あれ?どうやるんだっけ?」「30秒って短くてうまく話せない!」と焦ってしまうもの。
だからこそ、何でもない平穏な日に、ゲーム感覚で一度試しておくことがとっても大切です。
🏃♂️ 1分でできる!お試しステップ
- 家族それぞれが、「171」に電話して、安否メッセージを録音してみる。
- 他の家族が、それを再生して聞いてみる(スマホから「web171」で確認してもOK!)。
「こんなふうにやるんだ!」「本当に電話とWEBがつながった!」を体験しておくだけで、いざというときの安心感がケタ違いに変わります。
カレンダーに丸をつけて、次の1日か15日に、ぜひ家族みんなでテストしてみてくださいね!
▶ 家族みんなの昼間の行動も調べて共有しておきましょう
平日の昼間は家族がバラバラの場所にいます。いざというときに慌てないよう、以下の3つを共有しておきましょう。
外出先での行動:駅や商業施設、地下街にいるときは、勝手に動かず、まずは施設の係員や責任者の指示に従うことを徹底しましょう。
帰宅困難時の想定:電車が止まると、大人は帰宅までに数日かかる可能性があります。「連絡が取れなくても慌てない」心構えを共有しましょう。
職場・学校のルール確認:学校での待機ルールや、職場の安否確認システムを事前に家族みんなで把握しておきます。
・学校の待機ルール
・保護者への引渡方法
・迎えに行く人
・代わりに行ける人
・勤務先の待機ルール
・帰宅できない場合の対応
・家族への連絡方法
・待機する場所
・よく行く駅や施設の避難方法
・電車が止まった時の行動
・無理に帰宅しないこと
・行き先を家族に伝えおく
調べた内容を、いざというときに持ち歩ける「防災カード」に記入していきましょう。
カードにすべての情報を詰め込む必要はありません。家族がパニックにならず、迷わず行動するために「本当に大切なこと」だけを絞って書くのがコツです。
🖊️ カードに記入する5つの重要項目
- 📌 集合場所 ①(最初に集まる場所)
- 地震などが起きたとき、まず家族が最初に向かう場所です。(例:〇〇公園、〇〇小学校など)
- 📌 集合場所 ②(代わりに集まる場所)
- 集合場所①が浸水や火災などで危険な場合や、使えないときに、代わりに集まる「第2の候補地」です。
- 📞 家族の電話番号
- 家族全員の携帯電話番号や、自宅の固定電話番号です。スマホの充電が切れたとき、公衆電話からかけるために必要になります。
- 🔑 わが家で使う番号(171・web171の共通番号)
- 災害用伝言ダイヤルで使う、家族共通の電話番号です(自宅の固定電話や世帯主の携帯番号など)。
- ✏️ メモ(災害別の行動や注意点)
- 「火災のときは〇〇へ」「持病の薬は必ず持つ」など、我が家だけの特別な約束事や注意点を短く書き添えます。
防災カードは、一人一枚お財布に入れているだけでは不十分です。「もしもの時、どこにいてもすぐに確認できる」ように、いくつかの場所に分けて保管しておきましょう。
家族全員分をコピーしたり、複数枚書いたりして、以下の場所に配置するのがおすすめです。
📍 おすすめの保管場所(チェックリスト)
- 👛 財布や手帳・スマホケース:常に身につけて持ち歩く基本の場所です。
- 🎒 通勤・通学かばん:平日の外出中に被災したとき、すぐに取り出せます。
- 🏠 自宅の目立つ場所:リビングの壁や冷蔵庫など、家族が毎日見る場所に貼っておきます。
- 🏢 職場や学校のロッカー・引き出し:仕事中や授業中に被災したときの備えです。
- 🚗 車の中(ダッシュボードなど):ドライブ中や、車中避難をするときの命綱になります。
- 🎒 非常用持出袋(防災リュック):避難所へ逃げるときに、荷物と一緒に確実に持ち出せます。
⚠️ 最後の仕上げ
カードをどこに置いたかを、家族みんなで共有しておくことまでがセットです。「お父さんのかばんのここに入れたよ」「家の冷蔵庫にも貼ってあるよ」と、確認し合っておきましょう。

家族で一度、試してみてください
カードに書いておくだけでも備えになりますが、私たちが特におすすめしたいのは、家族みんなで災害用伝言ダイヤル171を実際に使ってみることです。
石山テクノ建設でも、社員による安否確認訓練を行いました。
訓練後には、
「使い方を知っていることと、実際に使ったことがあるのとでは大違いだった」
「録音から再生まで体験できて、もしもの時にも使えそうだと思った」
「家族とも一度、試しておきたい」

という声が多く聞かれました。
一度でも使った経験があれば、災害時の不安や戸惑いを少し減らせます。
カードが完成したら、家族で171へ伝言を録音し、公衆電話やWeb171から確認してみてください。
話し合う。書いておく。実際に試してみる。
その小さな備えが、もしもの時に離れた家族を安心でつないでくれます。
ぜひ、ご家族みんなで取り組んでみてください。

イシテク防災士と学ぶ、暮らしの防災
石山テクノ建設の防災士が、普段の活動や訓練を通して学んだことを、暮らしに取り入れやすい形でご紹介します。
家族でできる小さな備えから、少しずつ始めてみませんか。








